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スタッフコラム

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スタッフ全員で綴る連載コラム

Vol.131

2016年06月01日

芳賀 晶子 <助産師>
子ども達よ、夢を持て!
 

皆さんは、子どもの頃どんな夢を持っていましたか?

先日、小学校の参観日での校長講話で「今は生きにくい、夢が持ちにくい世の中である。そんな中で、子どもをどう育てていくか」といった内容のお話を聞いてきました。

私が看護の道に進みたいと決めたのは小学校5年生でした。祖父が入院し、毎日のようにお見舞いに通っていた私は、そこで働く看護師さん達と触れ合うのがとても楽しみでした。病気で体を痛がる祖父が、看護師さんに声をかけられたり、痛いところをさすってもらったりすると穏やかな優しい笑顔になるのを見るたびに「看護師さんって魔法使いみたい」と感動し、看護師になる夢は膨らみました。でもその後、祖父の死をきっかけに「看護師は人の死を看取る仕事」という点で怖くなり、看護師の夢は一瞬遠のきました。

当時、テレビ番組の特番で「密着!白衣の天使24時」という番組が放送されていて、欠かさず見ていました。その中で、助産師にスポットを当てた特集が放送されました。お母さんと赤ちゃんの2つの命を預かり、命の誕生を手伝う姿にくぎ付けになり、「これだ!」と即決しました。女性にしかできない仕事、という点にも大きく心を奪われ助産師になると決めたのは中学校2年生でした。勉強はできる方ではなく、受験はすべてギリギリ・スレスレでしたが、夢を持った私のやる気と根性は半端なく、人生で一番頑張った時期だったと思います。助産師免許を受け取った時の感動は言葉にできないほどで、勉強を頑張った自分、強運を持っていた自分を誇らしく思いました。

助産師人生は紆余曲折、失敗したり凹んだり怖い思いもたくさんしてきましたが、行き着く所はいつも同じ。「この仕事を選んでよかったな。天職だな。」と思います。この先も、この腕が使い物にならなくなるまで助産師であり続けたいです。

 

そんな夢を子ども達にも見つけてほしいな・・・心からそう思う今日この頃です。夢や目標を見つけた人は強いからです。夢を叶えるための努力は計り知れないパワーを生み、毎日が充実するからです。やみくもに勉強は大事だと言われても、自分に必要だと実感しなければ無理な話だ、と思います。でも、なにか夢を持った時にある程度の学力を要求されることが多いのは事実。子ども達に「勉強しなさい」と言ったことはないけれど、そのことだけは教えてあげたいな、と思います。確かに、生きにくい世の中なのかもしれません。世界的に不況だし、経済格差や貧困なんて言葉が日本にも当てはまる時代です。今の子ども達が生きる時代は、高度成長期に子どもだった校長先生やバブル期に子どもだった私の頃とは違うかもしれないけれど、どんな時代も夢を持つのは自由だし、大切なことです。親子で夢を語り合い、親が子どもの夢を受け止め応援できたら、どんな世の中になろうとも子どもは「この世の中も悪くないな」と思えるんじゃないかと思うのです。子ども達が夢を見つけられるように、いろんな世界を見せてあげたい、いろんなことに挑戦させてあげたいです。勉強は苦手だから教えてあげられないけど、自分の事は自分でできる力、自分で考え自分で決めて進んでいく力を育て、失敗しても立ち上がる方法を教えていきたいです。私が全力で仕事をするあまり、子ども達にはたくさんの負担を強いています。でも、働く私の背中から「やりたいこと、好きなことを仕事にできることがどんなに幸せか」ということを感じ取って欲しいな、子ども達もやりたいこと、好きなことを仕事にしてほしいな、と思っています。

私の両親は子どもの学力に全く干渉しない主義で、受験の願書のやり取りも、電車や宿泊の予約も全てセルフサービスでした。でも、私が助産師になりたいから大学に行きたいと話した時、父は「俺は勉強のことはわからない。だから一生懸命働いて稼ぐ。お金のことは心配するな。そうやって応援する。」母は「大変な仕事だけど、自分で決めたことは絶対に頑張れる。あなたならできる。」と言いました。私の夢をすんなり受け入れ、何も言わず見守り、経済的にも応援してくれた両親のおかげで今の私がいます。私も近い将来子ども達が夢を打ち明けてくれた時、無条件で認めてあげたい、その夢が叶う努力を温かく見守り、誰よりも応援してあげられる自分でいたいと思います。お金がないからその夢、無理ですというのは避けられるように苦手な家計のやり繰りも頑張らなくては!(^ー^;)v

 

小学3年生の息子は、1歳から年長まで「大きくなったらバイキンマンになりたい」という夢を貫き、その後は海賊→現在は漫画家だそうです。漫画家になるためにサインの練習をし、放っておけば1時間でも2時間でも絵を描いています。教科書を見ればパラパラ漫画や4コマ漫画が余白にびっしり描いてあります(笑)夢のためなら教科書にだって描いちゃうし、授業中だって絵の練習・・・夢のパワーってすごいな(笑)年中の娘の夢はアイドル。とっかえひっかえ着替えをし、髪をしばりマジックで爪を塗りマイクを持ってベッドをステージに見立ててライブをしています。そんな子ども達の夢が、この先どんな変遷を見せてくれるのか楽しみでなりません。どんな世の中であろうと、その夢が叶いますように。そして、今この瞬間にも生まれ来る全ての赤ちゃんの夢が叶う世の中でありますように。

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