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スタッフコラム

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スタッフ全員で綴る連載コラム

Vol.170

2019年09月01日

竹内 葉月 <看護師>
懐かしい詩

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 近所の田んぼもだいぶ稲穂が実り秋を感じる様になりました。冒頭のことわざの立派な意味はさておき・・・スズメが飛び交う田んぼをぼんやり眺めながら「早く新米食べたいなぁ~」と思っている食い気ばかりの私です。

最近実家をリフォームするにあたり、もうだいぶ長いこと実家に置き去り?にしていた荷物を整理することになりました。子供時代からの写真、学校の文集などなど・・・。「どんだけ~!」思いながら黙々と作業をしていた所ふと手が止まりました。それは私が看護の道に進み始めた頃、もう20年以上も前に戴いた詩でした。

 

当時私は働きながら学校に通っていました。若かったので今と比べ物にならないほど体力も気力もあったと思うのですがそれなりに大変だった記憶もあります。どうしたらさぼれるか・・・そんな事ばかり考えていたような・・・。

 

その詩を送ってくれたのは一緒に勤めていた方で患者さんにもスタッフにも優しく、はつらつとした素敵なお姉さんでした。授業や実習を終えて戻ると「お帰り」と笑顔で迎えてくれる姿が嬉しかったものです。きっとしんどそうな私を察し、励ますつもりで贈ってくれたのだと思います。ちょっと長いので詩の内容は割愛しますがタイトルは「 ほほえみ 」作者はその時は不明でした。すっかり黄ばんでいましたがフォトフレームに収め、きちんと箱にしまってあったので、私なりに大切に想い保管していたのだと思います。

 

その後誰の詩だったのか気になって調べてみました。作者はイギリスの小説家のようです。私が産まれるより前に書かれたもので以外に知られた詩だったので少しびっくり。詩を読むような柄ではないので気恥ずかしいですが、読んでみると何か穏やかな感じで「良い詩だな」なんて思いました。

普段「笑い」も「笑顔」も「ほほえみ」も分けて考えたことはありませんでしたが、「ほほえみ」は主に相手を想い向けられるものなのですね。あの時励ましの気持ちの他にこんな看護師さんになってねとか、笑顔を忘れないでなど色々な想いが込められていたのかなと勝手に想像して温かい気持ちになりました。

そんな看護師になれたかどうかは?ですが、周囲の人に微笑まれ支えられこれまでやってこれたんだなぁとしみじみと思います。今回懐かしい詩を読み返し懐かしさと同時に看護師を目指した当時のフレッシュな?気持ちがよみがえりました。ほほえみの詩の様な理想や目標多少なりとも持っていたのです。今では恥ずかしくて口に出来ませんが・・・。良いきっかけにして気持ち新たにまだまだ看護師頑張りたいです(笑)

何だか書いていてとても照れ臭くなってしまいましたが、物思いの秋・・ということで許して下さい。

 

「ほほえみ」 良い詩だと思うので良かったら一度読んでみてくださいね。

 

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