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スタッフコラム

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スタッフ全員で綴る連載コラム

Vol.5

2006年02月01日

笠原 あかね <看護師>
~庭で起きた出来事~

私の家の庭には、一本の山もみじの木があります。今は葉も落ち、幹と枝がむき出しの状態ですが、春になると新葉が出てきて、夏には緑の葉が生い茂り、秋には紅葉が楽しめます。

この山もみじの木に昨年の6月頃だったでしょうか、山鳩がやってきました。鳥が羽を休めに来ることはよくある事だったのでそんなに珍しいことではなかったのですが、この時は違っていました。二羽の鳩が行ったりきたりを繰り返し毎日毎日小枝を運んでくるのです。みるみるうちに立派な巣が出来上がり、鳩はここに住み始めました。見た目がちょっと意地悪そうであまり可愛いとはいえなかったし、地面にはフンが落ちるし、ちょっと嫌だなと思っていたのですが、雨の日も強い風が吹く日も鳩は巣の上にずっとすわっていました。ある朝、いつものようにカーテンを開けて外を見ると山もみじの木の下に何か落ちています。よく見てみるとそれはなんと卵の殻。えっと思って上を見ても、いつものように鳩がそこにすわっているだけでした。果たして、赤ちゃん鳩はいるのかいないのかわからないまま数日過ぎた頃、見えました二つの小さな頭。二羽の赤ちゃん鳩が、親鳩から餌をもらってピヨピヨ鳴いています。本当に生まれていたんだ、それも二羽も。とても嬉しく幸せな気持ちになりました。

それから毎日親鳩は子鳩に餌を運び、子鳩はちょっとずつ大きくなり、とうとう巣立っていきました。

うちの庭でこんなドラマが生まれるとは思いもよらないことでしたが、鳩も人も変わらず、生命の誕生はとても温かく皆を幸せな気持ちにさせてくれものだと実感しました。それは、生まれてくる子のために、そして生まれてきた子のために一生懸命な姿を目の当たりにするからです。クリニックでそんな感動的な場面に日々携われることを嬉しく思います。そして、これからも皆様の多くの幸せ、感動のために、頑張りたいとたいと思います。

寒い日が続いています。インフルエンザも流行し始めています。うがい手洗いでしっかり予防し寒い冬を乗り切りましょう。

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