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スタッフコラム

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スタッフ全員で綴る連載コラム

Vol.186

2021年01月01日

名取 有里 <助産師>
2021年

あけましておめでとうございます。
2021年、皆様にとりまして良き年でありますように。

去年の秋、義姉、義兄夫婦から「山登りに行こう。初めてでも高い山じゃないから大丈夫。」と誘われ、気軽な気持ちで誘いを受けました。この誘い文句からは、私は「小学校の遠足くらいかな。運動不足の解消になるかな。」と本当に気軽な気持ちでいました。
当日、ジーンズに運動靴という簡単な服装、荷物も持たず手ぶらで出発。
義姉の車に先導され、県境を越えて山梨県へ。だんだん山へと向かって行き、徐々に細い道へ。車のすれ違いがちょっと難しいくらいの狭い山道をぐんぐんと登って行き、半分以上車で登って来ているんじゃないかと思う程まで登ると何台もの車が止まっていました。私たちも車を止めて、いざ出発。
何の準備もせずにやって来た私たちに義姉が「はい、おやつ。」とお菓子とお茶を渡され、登山道へ。
登山道の入り口には「日向山ハイキングコース」との看板。車でかなり高いところまで登って来たので、振り返り見下ろす街の上には雲?霧?が出ていてガスっていてぼんやり見えるくらい。「看板通り、ハイキングコースをちょっと登れば山頂につくんだろうな。」と思いながらも、気になったのは見かける人たちの服装。それはTVで見たことのある「山ガール」と言われるような物。中には登山ストックを持っていたり、大きなリュックを背負っている人たちも。
道はしっかりと整備され階段のようになっていて歩き易くなってはいましたが、かなりの登り坂。すぐに息が上がりおしゃべりすることがつらくなりました。時にすれ違う人とのあいさつをするのが精一杯。10分程歩いた所に「10-1」の看板。義兄に聞くと「10分の1まで来たってこと。10-10で頂上に着くよ。」と。「ガ―ン」 考えが甘かったと後悔。後悔しても時すでに遅し、引き返すことはできません。前に進むしかありません。ハイキングコースって書いてあるのに、おしゃべりする余裕もなく、笑顔もなく、もくもくと2時間登っていきました。2時間森の中を登って行くと、景色が変わってそれまでのうっそうとした森から低い木がまばらに生え頭の上には空が見えるようになりました。すると、一気に目の前の景色が開けて山頂へ。そこは草木がなく、白砂の山頂でした。山頂なので崖と言うほどではないのですが、見下ろすと足がすくむような谷になっていてちょっと怖い場所。しかし、目線を遠くにやると八ヶ岳、麓の街、が見え、それまでの疲れが吹っ飛ぶような素晴らしい絶景が広がっていました。

そして、さらに私を喜ばせてくれたのは、義姉、義兄夫婦が持って来てくれたおにぎり、果物。そしてガスバーナーを使って山頂で焼き肉。あおぞらの下、山の頂、美しい景色、おいしい食べ物、至福の時でした。
周りを見ると、ガスバーナーを使ってお湯を沸かしコーヒーを飲んだり、カップラーメンを食べたり、それぞれの時間を楽しんでいました。
帰りは1時間30分程、登りよりは早いのですが「膝が笑う」足ががくがくになりながら登山道入り口に到着。無事、ハイキングを終えました。
その時々はいろいろと思うこともありましたが終わってっみると、行き帰りの大変な行程も山頂での至福の時も全部ひっくるめて楽しかったでした。帰り道では「次は〇〇山。△△山もいいぞ。」との義兄の言葉を前のめりに聞く私たちでした。

先ずは寒い冬を乗り越え、温かくなったらまたどこかの低い山に連れて行ってもらおうと思っています。
2021年、どんな至福の時が待っているのか、楽しみです。

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